E-than's Blog

Amazonプライム会員となって鑑賞した映画、読んだ本の感想や批評を書き綴ります。

映画「リンカーン弁護士」をみて、働きがいを考える

リンカーン弁護士をみた。「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーが主演する法廷ドラマである。

リンカーン弁護士 (字幕版)

シネマトゥデイのあらすじより
「ロサンゼルス中を高級車リンカーンで奔走するやり手弁護士ミック(マシュー・マコノヒー)の顧客は、主に麻薬の売人や娼婦(しょうふ)たちだ。ある日、彼の元に殺人未遂容疑で訴えられた資産家の息子ルイス(ライアン・フィリップ)の事件の依頼が舞い込んでくる。ミックは彼の十八番の司法取引で事を丸く収めようとするが、ルイスは無実を訴える。」

 

マシュー・マコノヒーが演じるミックは、運転手つきのリンカーンの後部座席を事務所のように使い、実際の事務所にはおそらく秘書しかいない。あとは法廷で仕事か、歩きながら仕事をするような忙しい弁護士だ。
優秀、敏腕弁護士のようだが、悪事も働く。詐欺まがいの行動で金をもらったり、賄賂を渡したり、顧客が娼婦や暴走族だったり、少なくとも清廉な弁護士ではない。日中からウイスキーを飲み、離婚歴もある。でも、育児には協力的、元妻とは仕事仲間で飲み仲間、お抱え運転手に対しても優しく、過去のミスに気づいて正そうとする。
 
ミック・ハラーは、このようにいろんな顔をもつ弁護士だ。依頼人となる容疑者と弁護人は、信頼関係でつながっているべきであるが、米国では金銭でつながっている(少なくとも映画の世界では)。高額な報酬を支払えば、優秀な弁護人を雇えて、刑が軽くできる。アメリカ映画ではよく見るパターンだ。
 
ミックと依頼人ルイスとの関係も当初はこのパターンに乗り、ミックも楽勝ムードであった。でも、ルイスの身辺調査を進めるうちに、ミックは危機的状況に陥る。ミックの仕事は刺激的で、楽しそうだ。お金も稼げる。
毎日ルーチンワークでは退屈なので、刺激が欲しい。でも、そのためには残業や休暇という概念を捨てる必要がある。仕事上、身の危険を感じることがあるかもしれない。
 
僕にはルーチンワークと、一日一つの刺激さえあれば、十分だ。