E-than's Blog

Amazonプライム会員となって鑑賞した映画、読んだ本の感想や批評を書き綴ります。

映画「アジャストメント」をみて、運命とはなにか考えてみる

アマゾンプライムマットデイモン主演「アジャストメント」をみた。

アジャストメント (字幕版)

映画.comから抜粋引用する。バレリーナのエリースに一目ぼれした政治家のデビッドは、決められた運命を逸脱しないよう世の中を監視している「アジャストメント・ビューロー(運命捜査局)」に拉致されてしまう。同局は、本来なら出会う運命にはないデビッドとエリースを引き離そうとするが、2人はその運命にあらがう。

設定は、人の運命は第三者によって決められ、調整されているという神の存在を連想させるもの。だが、---宗教色を排除し、調整者を人間ぽく描いた。念力は少し使えるものの、ミスを犯し、--- 街中のドアを利用した秘密の通路網を整備し、素早く移動する---。

デビッドはエリースにひと目惚れするが、そのまま突っ走るわけではない。3年間会えず、さらに紆余曲折を経て結ばれるが、一度は別れを決意する。それでも彼女を求める心の叫びは消えず、運命に挑むのだ。調整者はデビッドに、エリースと別れねばならないもっともな理由を話す。

 

運命の調整は現実にあるのか?

 

実体験として、大学入試での出来事がある。私は数学の問題を早めに解き終えて、見直しをしていた。特に問題ないなと思い、終了時間が来るのをボーと待っていた。終了1分前となり、なんとなく問題用紙に目を落としたとき、一つの答えが間違っていることに気づいた。しかも、一つ間違うと連鎖的に次も間違う問題となっており、合計3つも答えをミスっていた。

大慌てで計算しなおし、残り10秒でマークシートのマークを消しゴムで消し、書き直したのだ。最後の一つを書き直した瞬間に「終了!」の合図がでた。まさに間一髪。配点は分からないが、書き直していなければ恐らくマイナス10点くらいだったのではないか。

 

そして、その大学の受験結果は「補欠合格」。あの数学の問題を書き直していなければ、「不合格」だったのは明らかだ。その後、入学辞退者がでて、最終的に合格となり入学した。

大学は地元から離れており、一人暮らしをしなければならなかった。無事卒業し、20年後の今も縁あり、その大学の近くで勤務している。

 

数学のあの解答を書き直していなければ、浪人して地元の大学に行ったはずだ。そうなっていれば、今の妻とは出会わなかったであろう。妻は大学が同じだからだ。あの書き直しがなければ、今の家族、今の日常はなかったに違いない。

 

あのとき、運命の調整が私に実施されたようにしか思えないのである。